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薛 珠麗(せつ しゅれい)のブログ
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# 今月末より『スカイライト』ワークショップです!
3か月連続ワークショップの第1弾『スカイライト』、いよいよ今月末からです!

3か月連続ワークショップの詳細はこちらをどうぞ。


『スカイライト』は3人芝居。
登場人物は30歳の女性キーラと、その元不倫相手のトム50歳と、
トムの息子エドワード18歳。
作品としてはキーラとトムの場面がメインになります。

去年ナショナルシアター・ライヴでご覧になった方も多いですし、
もしかしたら男性陣からは「役がない」と思われているかもしれません。

これまでにわたしのワークショップには40代以上の男性の参加も
ありましたが、やはり多いのは20代、30代。
実際に30代の俳優から直接「自分にはまだ早いのではないか」と
言われたこともあります。

実際、トムは50歳。
大学生の娘と18歳の息子がおり、レストラン経営を手広く展開する、
裕福な実業家。
そして、元モデルの妻を、病気で亡くしています。
しかも妻の病気が発覚したのは、
家族ぐるみで親しかったレストランの従業員キーラとの不倫が
妻に発覚した直後のことでした。
トムという役は、和解できないまま亡くなった妻への罪悪感と、
別れた後も忘れられないキーラへの想いの間でめちゃくちゃになる、
それはそれは大変な役です。

20代、30代の男性には確かに、ハードルが高いと思います。
というより、どんな俳優にとってもハードルが高いでしょう。
(ちなみに世界初演でトムを演じたのはマイケル・ガンボン。
『ハリー・ポッター』のダンブルドア校長です。)

しかし!

ナショナルシアター・ライヴをご覧になったらおわかりのように、
この芝居の特徴の一つは、30歳が大人で、
50歳がまるで子供であること。
トムは、粋がって見せたり完全に駄々っ子になったりと、
【50歳で子供もいる資産家】という色眼鏡で見てしまうと
痛い目にあう男です。

そして、キーラとトムは、その関係の基礎を、約20年の差がある
人生経験の部分に置いていません。

二人はこの芝居で一晩中ぶつかり合いますが、その基礎となっているのは、
互いに共有した過去、
そこからどうにかして歩み出そうと葛藤する現在の日々、
そして【幸せとは?】という問いへの、それぞれに相反する答え。
その背景には社会に対する、それぞれに相反した問題意識がしっかりと存在します。

男と女とは?
生きるとは?
愛する者への責任とは?
社会において人間は何を目指して生きるべきか?
そしてつまり、幸せとは?

『スカイライト』はそういった主題に丸裸&丸腰でぶつかってゆく、
とても大きな作品です。

そういった人間として向き合うべき大きな問いかけに年齢は関係ないと、
わたしは信じています。

また、実際に40代50代になった時に、
そのような大きな作品、大きな役に取り組むことができるよう、
20代30代で大きな役に取り組んでおく。
それこそワークショップでしかできない、
意義ある取り組みではないでしょうか。

物語の真ん中で物語を背負う、
そのために必要な【器】を培うのに、
早すぎることなどありません。

50歳で当たっても砕けてしまうような役に、
30代にして全力でぶつかって、粉々に砕け散っておく。
その経験は必ずやその俳優を鍛えてくれることでしょう。
俳優としても、人間としても。ひょっとして、男としても。

実は3つのワークショップとも、男性女性ともに【アクティング】参加の枠は
あっという間に定員に達しました。
『スカイライト』の男性【アクティング】枠だけが未だ定員に
達していません。
年齢が妨げとなっている方がもしいるのであれば‥‥と思い、
書きました。

ちなみに、冒頭に書いた「自分にはまだ早いのではないか」と
言ってきた俳優も、今回トム役にチャレンジすることになりました。

開催まで間がありませんが、引き続き、
『スカイライト』でトム役を演じたい!という俳優との出会いを、
求めています。


よろしくお願いします!



薛 珠麗(せつ しゅれい Shurei Sit)
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| comments(0) | - | 20:52 | category: WORKSHOPS |
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