___evidence*___薛珠麗's BLOG

薛 珠麗(せつ しゅれい)のブログ
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# 追記あり:2016年 薛 珠麗ワークショップ 3か月連続開催のお知らせ
3月14日付け追記:
4月『令嬢ジュリー』ワークショップの追加クラスを開催します。



『スカイライト』
『令嬢ジュリー』
『クローサー』
をテキストに、ワークショップを開催します

___________________________________

「翻訳劇の言葉は過剰」と言われることは少なくありません。

例えば英語で書かれた戯曲の場合、背景に
「全てを言葉にして出し合う」という文化があるため、
日本語を母語とするわたしたちには
「形容や修飾が、過剰」
「相手への関わり方が理屈っぽい」
「言わなくても良いことまで、いちいち言葉にして主張している」と
感じられることも多いかも知れません。
それは、わたしたちにとって馴染みの薄い価値観、習慣、社会のもと
書かれたものである故の、違和感なのかも知れません。

では、俳優が翻訳劇のこの【過剰さ】をそのまま演じてしまうと、
その演技さえも【過剰】になってしまうのでしょうか?
翻訳家としても演出家としても、わたしはそうは思いません。

優れた翻訳劇の言葉には、時に「過剰」と受け取られるくらいの
【熱】や【生命力】があるのだと、わたしは考えています。
人物が、目の前にある状況をどうにかしようと、探し、紡いだ
言葉が 結果的に「過剰」と受け取られるのは、人物がそれだけ切実に
何かを望み、もがいているから。

ならば、俳優がそういった言葉を完全に自分のものにし、
自由自在に操れるようになった その先には
非常に豊かな世界が、待っているのではないか。

台詞とは、人物がその瞬間の自分の想い、考え、信念を伝えるため
「これしかない!」と掴み出した言葉です。
いわば、その瞬間に初めて生まれ出た言葉。
それを瞬時に理屈へと構築し、それを使って相手を説得します。
それを繋ぎ、互いに応酬することで、何が起きるかというと、
人物同士の関係性が衝動化します。
新鮮で驚きに満ちた展開をどんどん見せるようになるのです。
そして関係性が衝動化してゆくと、物語は逆に、必然性が強まります。

観る者に強く訴えかける演劇は、このようにして生まれるのでは
ないでしょうか。

ここに、3本の戯曲があります。
いずれも、人物たちが互いに、言葉を武器とし、自らの全存在を
かけて戦う様子を描いた戯曲です。甲乙つけがたい、たいへん
刺激的な3本です。

その3本をテキストに、3か月連続でワークショップを開催します。
優れた翻訳劇の力強い言葉を、自分のものにしてみませんか。

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2016年 薛 珠麗 ワークショップ


■ 戯曲紹介 ■

第1期:
『スカイライト』
2015年「ナショナル・シアター・ライヴ」でも取り上げられて
話題に。デヴィッド・ヘアー作、1995年ロンドン初演。
最下層の地域で教える教師キーラと 裕福な実業家トムは、かつて
不倫関係にあった。トムの妻が病死した今、罪悪感がある種の
絆と化してしまった二人は、激しい愛憎を互いにぶつけ合う。

第2期:
『令嬢ジュリー』
近代演劇の父とも称されるスウェーデンの作家アウグスト・
ストリンドベリの1888年作品。気位の高い伯爵令嬢ジュリーは、
上昇志向の強い従者ジャンを蔑みつつ、同時に強く惹かれてもいる。
嵐のような求め合いの末、行き場がなくなったジュリーに、
ジャンはついに「命を絶て」と言い渡す。

第3期:
『クローサー』
パトリック・マーバー作、1997年ロンドン初演。2004年には
ナタリー・ポートマン、ジュリア・ロバーツ、ジュード・ロウ、
クライヴ・オーウェン出演で映画化。野良猫のようなストリッパーと、
夫と別居中の女性カメラマン。かつて小説家を夢見た新聞記者と、
もてない皮膚科医。2人の女と2人の男による【総当たり戦】。
どんなに求めても、奪っても、叫んでも訴えても、満たされぬまま
4人はどんどん 孤独へと落ちてゆく。

■ 講師紹介 ■

薛 珠麗(せつ しゅれい)
生まれも育ちも横浜市。国際基督教大学卒業の翌日、tptに参加。
海外演出家のアシスタント/演出補、戯曲翻訳、演出を手がけた後、
独立。演出作品にtpt『蜘蛛女のキス』、ギィ・フォワシィ・
シアター『ストレス解消センター行き/母からの手紙』、
音楽実験室 新世界『楽屋〜流れ去るものはやがてなつかしき』、
PLAY/GROUND Creation『ブルールーム』。翻訳作品に
tpt『エンジェルス・イン・アメリカ』『橋からの眺め』
『ブルールーム』、パルコ劇場『ハーパー・リーガン』、
帝国劇場『レディ・ベス』など多数。
『バーム・イン・ギリヤド』で第1回小田島雄志翻訳戯曲賞受賞。


ワークショップ詳細

■ 期間 ■

それぞれ5日間のワークショップになります。

第1期『スカイライト』ワークショップ:
3月29日(火)〜4月2日(土)

第2期『令嬢ジュリー』ワークショップ:
4月21日(木)〜25日(月)

『令嬢ジュリー』追加クラス:4月28日、29日、5月1日〜3日

第3期:『クローサー』ワークショップ:
5月16日(月)〜20日(金)


■ 時間 ■

13:00〜20:00


■ 場所 ■

新宿から電車で10分以内の駅を最寄り駅とする稽古場になります。


■ 参加形態 及び 定員 ■

いずれのワークショップも
【戯曲読解 及び ディスカッション】と
【実際に場面を演じてみる】が主な内容になります。
参加形態は2つあります。

【アクティング】参加:
5日間の期間中、毎日、実際に場面を演じる機会が
あります。
全日程ご参加いただける方が対象になります。
(遅刻早退に関してはご相談ください)
定員:各ワークショップとも男女6名ずつ、計12名(先着順)

【ディスカッション】参加:
実際に場面を演じる機会はありませんが、
戯曲読解におけるディスカッションを牽引して
いただけたらと思います。
「全日程は参加できないけど‥‥」
「1日しか参加できないけど戯曲が読んでみたい」
という方も、お待ちしています。
定員:各ワークショップとも12名前後(先着順)


■ 参加費 ■

【アクティング】 15000円

【ディスカッション】8000円
(NGのある方はご相談ください)


■ 募集対象 ■

【アクティング】参加:俳優
【ディスカッション】参加:俳優、スタッフ


■ 応募方法 ■

以下をメールでお送りください。
参加は【先着順】になります。

1)ご希望のワークショップ 及び 参加形態
2)お名前(ふりがな)
3)年齢
4)顔のわかる写真
5)パソコンからのメールが受け取れるメールアドレス
6)お電話番号

送り先:
shurei.official@gmail.com
ご質問、ご相談もこちらのアドレスへどうぞ。
(こちらのアドレスから受信できるよう設定をご確認ください)

尚、ご応募いただいてから24時間以内に返信がない場合、
お手数ですが、再度ご連絡をお願いします。
上記アドレスか、または Twitter へDMをお願いします。


第2期、第3期ともまだ先ですが、キャンセルはいつでも
お受けできますので、「予定はまだ決まらないけど興味は
ある」という場合は、まずご応募いただけたら幸いです。

___________________________________

お待ちしています!


薛 珠麗(せつ しゅれい Shurei Sit)
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| comments(0) | - | 20:24 | category: WORKSHOPS |
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